「調子はどうよ、オヒメサマ?」

「・・・・・たった今、最悪になりましタ。」



嗚呼、畜生。


一番、見付かりたくない奴に、見付かってしまった。




は、ほんのつい先日惑星ベジータへ戻ってきた。

今回も何とか任務を終え、星に帰って怪我を治してもらったらゆっくりだらだら安穏とした日々を過ごそう、と思っていた矢先のこと

傷の一つが意外に深かったらしく、そこから熱を出してしまった。

いつもはきっちり腰に巻いている尻尾も、今は力なくベッドに放り出されている。


サイヤ人というのは、元来風邪を引きにくい種族だ。

頭痛・腹痛・吐き気・・・・全く無縁とは言わないが、発熱、なんてもってのほか。

そのため、メディカルマシーンにはもともと熱を下げるという機能までは備わっていない。


「ちゃんとマシーン入ったんだろ?何寝込んでんだよ。」

「っるさいな、怪我は治っても熱までは下がんなかったんだよ・・・」

「ま、俺としては多少弱ってる方が都合良いけどなv」

「ちょ・・・ちょっと何してんのさ!!」


相変わらずニコニコ、もといニヤニヤしたまま、ターレスはさも当たり前とでも言うかのようにに馬乗りになった。


「何って・・・・ナニでもしようかなぁ、と。」

「しないわよ、あんたの相手してくれる女ぐらいいくらでもいるでしょうが!」

「だーめ、俺はお前とヤりたいの。」

「私はヤりたくないです、下りてください。」


『そりゃちょっと聞いてやれねぇお願いだなぁ』とか何とか言っているターレスをぐぐぐ、と押し退けようとする。

勿論、風邪を引いた女の力じゃ彼に適わないのはお約束。


「相変わらずつれねぇなぁ、俺はこんなに愛してんのに・・・」

「熱出して寝込んでる女を襲うことがアナタの愛情表現なんデスか?」

「大丈夫、お前はじっと寝てるだけでいいからよv」

「どこがどう大丈夫なのよ!」


正直、は突っ込むのにもそろそろ疲れてきた。


「あー・・・じゃ、二択な。」


ターレスはかさ、っと小さな袋を取り出した。


「大人しくコレ飲むか、俺とヤってきもちよーく汗かいて熱下げるか。選べ、今すぐ、さぁ今すぐ選べ!」

「な、何ソレ・・・・薬?」

「そ。医者のおっちゃんがコレに渡しといてやれ、っつーからよ。」

「アンタ・・・・最初っから大人しくソレ渡しなさいよ、それが第一でしょうが。」

「お前薬嫌いだろ?渡したところで飲まねーんじゃねぇの?」


ホラホラ大嫌いな粉薬だぞ、さっさと選べよ、と。

何がそんなに嬉しいのかはわからないが、とりあえずターレスは笑顔だ。



は・・・・否、に限らずサイヤ人というのは皆、風邪を引かないために飲み薬とも無縁な生活を送っている。

その為、薬に対する免疫というのは無いに等しい。

中でも、粉薬なんて・・・・あの中途半端に口の中に広がっちゃう感じとか微妙に口の中に残る感じとかが物凄く嫌だ!!

と、心底思っているのは何もだけではない。




「で、どうすんの。飲むの、飲まねぇの?」

「・・・そ、そんなの・・・・・・」



嗚呼、困った顔も物凄く可愛い。

調子に乗って馬乗りになってしまったのはある意味間違いだった・・・まぁ、我慢できなくなればこのままヤってしまえばいいだけの話なのだが。

ターレスは自分の理性が脆いことを妙な角度から再確認してしまった。



「そんなの・・・・・・・・」










「大人しく薬飲むに決まってんだろうがこの変態がっっっ!!!!!!!!!!!」









ドカッ、とか、バキッ、とか・・・・ドーンッッ、とか、ガラガラと天井が崩れていくような音、とか。


ついでにターレスの悲鳴も、聞こえたり聞こえなかったり・・・・







「もういいっ、ラディんとこ行く!!」

「あっ、おい、何でラディなんだよ!!」

「アンタよりはまし・・・・・・・・んっ!?」







「・・・・・・・・・・・・・v」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ、」





「じゃーな、夜に俺が恋しくなって泣くなよv」

「な・・・・・・・・」






「何すんのよ馬鹿レタスーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!!!!!!!」







意外と平和な、惑星ベジタボゥ。











ありきたりネタ、風邪。
龍球学園では意外にもヒロインがタレさん好き好きオーラ放ってていまいちタレさんの強引さとかが目立ってないような気がしたので。
でも結局お約束パターンで終わる。ヒロインにもっと面白い暴言とか吐かせたかったなぁ・・・