神精樹
神様の木、多くの命を犠牲にして育つ植物
その実を食べると物凄く強くなる、らしい。
その実体については様々な説があるらしいけど、残念ながら私は神精樹にはあまり精通していないし大して思い入れもない。
ただこの実を食べるときのターレス様って滅茶苦茶エロいんだよなぁとか、その程度。
「よっ、」
知識はないけれど、神精樹との触れ合いは多い。
外に出ることが許されると、大抵私はこの樹に昇ってのんびりと座り込む。
「おい。」
ふ、と影が出来て、思わず見上げるとそこにはターレス様が。
・・・・ていうかこの空気・・・・
「な・・・・何か怒ってらっしゃいます・・・・?」
びくびくと聞いてみると、お前なぁ、と呆れられた。
「外出るときは一声かけろって言ったろ。」
「あ・・・・いや、ごめんなさい、」
でもでもだって、ターレス様ってば気持ち良さそうに寝てらっしゃったんだもん!
と正直に言うと
「起こせばいいだろ。」
と無茶なことを言われた。
「こ、殺されます・・・」
「あ?殺しゃしねーよ。・・・・・・・・・多分。」
「多分て!!」
ターレス様の寝起きは悪いって有名だし!
「いいから戻るぞ。」
「わっ」
腕をぐいっと引っ張られ、そのまま船までひとっ飛び。
う、腕が抜けますターレス様・・・・
「そこ座れ。」
何とか腕が抜けることもなく到着して
船内、入り口付近でこの命令。
「こ、此処ですか・・・?」
「正座。」
よくわからないけど、ターレス様が何だか怒ってらっしゃるようなのでとりあえず素直に従う。
その場に座ってターレス様を見上げる。
や・・・・ヤバい、変態の血が騒ぐ、何かドキドキしてきた・・・・!!
「。」
「は、はいっ!?」
「お前が外にいることを俺が知らないということは、お前を此処に置き去りにする可能性があるってことだ。」
「・・・・あ・・・・」
そりゃそうだ。
ターレス様の視界に私が入っていないからといって、私が船内にいないとは限らない。
部屋にいるかもしれないし、食事の準備をしてるかもしれない。
ターレス様も、いちいちそこまでは把握してないだろうし。
「神精樹が植えられたこの土地じゃ他の生物の存在は一切許されねぇ。当然、あの実だけでは飢えも凌げねぇ。」
そんなとこで一人で生きていけんのか、と。
ターレス様はそうおっしゃってる。
「死にます、ね・・・・」
「間違いなく死ぬな。」
「・・・・すみません、でした。」
その場に手をついて頭を下げる。
あー・・・・軽率なことしたなぁ。
「。」
しゃがみ込んで距離を近付けたターレス様が耳元で一言。
「次同じことしたら監禁するからな。」
「!!!」
そ、それは非常に嬉し・・・・いや寧ろ嬉しすぎて困りますけど!!!!
「え、いや、あの・・・・っ」
「監禁して欲しいなら同じことをしてみるんだな。」
ニヤリ、とターレス様は口端を上げる。
確信犯・・・・!!
「か・・・・考えとき、マス・・・・・」
私の性質をばっちり見透かされてることが恥ずかしいやら何やらで
思わず、正直な気持ちを口走ってしまいました。
「Come On!足」の続編が読みたい、とおっしゃってくださった方がいましたので、書いてみました。
続編というよりはシリーズ物に近いですが・・・
シリーズ物は展開がワンパターンになりがちなので難しいです。
でも、個人的に変態なヒロインは好きです(笑)