(うっわー・・・・・)
「・・・・キラキラしてる・・・・」
第一印象は、多分、こんな感じ。
振 り 撒 く 人
「・・・・・脚立ぐらい用意しといて欲しいわね。」
神殿は、広い。
どこぞの世界一の金持ち宅よりも、広い。
ベジットやゴテンクスのように暴れることが大好きな、寧ろそれしか趣味がないような人種にとっては喜ばしいことだろうけど、私のような一般人には少し辛いこともある。
横だけじゃなく縦にも大きい神殿。
勿論書庫も例外じゃない。
「うーん・・・・」
跳べば何とか届くだろうか?
別にそこまでしてどうしても読みたいってわけじゃないけど、もしかしたら届くかもしれない本を諦めるのは何と無く嫌だった。
「ほ、と、うゎっ!!」
ぱしっ
何ともマヌケな声と軽い音こそしたものの、バランスを崩した体は宙に浮いたままだ。
「・・・・何してるんだ。」
「ご、ゴジータ!」
「コレか?が読みたいのは。」
「あ、そうそうそれそれ、ありがとうゴザイマス。」
お礼を言って本を受け取ったところで、ゴジータに抱えられていた体はゆっくりと地面に下ろされた。
「あまり妙なことをするな、と悟飯も言っていただろ。」
「・・・・ごめんなさい。」
自分では無茶をしているつもりはなくもう少しで本に手が届きそうだったのも事実だけど、ゴジータが来てくれなかったら間違いなく体のどこかに痣の一つでも作っていただろう。
最早ベジットとゴテンクスの保護者と化してしまっているともいえるゴジータは、面倒見がいい分こういうところに結構五月蝿い。
「この間悟飯が持ってきた茶葉があるが、も飲むか?」
「淹れてくれるの?」
「あぁ。」
「飲む!!」
即答すると、ゴジータはふわりと笑った。
「うーん、美味!」
さっき取ってもらった本は後で読むとして、今はとにかくお茶の味を楽しむ。
宮殿の立派な椅子に座って素敵なカップで宇宙一強い男が淹れた世界一美味しいお茶を飲む。
・・・・我ながら妙な方向に贅沢だわ。
「なーんでゴジータは何やらせても上手いかなぁ。」
「?」
「戦いは勿論、頭良いし料理も出来るし・・・ぁ、掃除はちょっと苦手みたいだけど・・・・ついでに顔も文句無しだし。」
「・・・・そうか?」
「更にその謙虚な性格!強いて言うならもちっと愛想が欲しいぐらいよね。」
とは言うものの、実際ゴジータはかなり優しいし慣れればちゃんと笑うし、正直そんなに愛想の良さはいらないかもしれない。
その辺に自覚とか心辺りがあるのかないのかはわからないけど、ゴジータは相変わらず優雅にお茶を飲んでる。
うーん・・・・・
「・・・・・・キラキラしてる・・・・・」
「は?」
「ゴジータってキラキラしてるよね。」
「キラキラ・・・・・」
「そう、キラキラ。初めて見た時からキラキラした人だなぁって思ってたんだけど、言われない?」
「・・・・・あまり経験はないな。」
そう言ってキラキラしながら紅茶を飲むゴジータは、何か少しだけ・・・・照れてるような気がしないでもない(普段から感情表に出さないからわかんないんだって!)
「それは、もそうだろう。」
「え、私?」
突然話題が自分のことに変わって思わず聞き返すと、ゴジータはこくりと頷いた。
「ゴテンクスがの笑顔は太陽みたいだと言っていた。」
「たっ、」
「俺もそう思う。・・・・それは、の言うところのキラキラしてるというのとは違うのか?」
「え、ちょ、いや・・・・」
ちょちょちょちょっと待て!
太陽って何、私が!?
「・・・・・・・・・・・・・すぐに落ちるので口説かないでクダサイ。」
目線を反らして呟くと、ゴジータは少し驚いてからすぐにまたふわりと笑った。
「悪かった、口説いたつもりはない。」
「何かそれはそれで微妙だわ・・・」
「ただ・・・・・本当にそう思ったから言っただけだ。」
それはそれで更にタチ悪いよ!
「・・・・あんまりそういうこと言うと、私調子に乗るよ?」
「あぁ。」
あぁ。って・・・・好きにしろってことかい。
「事実、そう思うんだから仕方ないだろ。」
「・・・・むぅ。」
「照れてるのか?」
「前言撤回、やっぱアナタ性格悪いから駄目だわ。」
「・・・二人きりの時に、あまり可愛い反応をしてくれるな。襲いたくなるだろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」
ちょ、今何言いましたこのお兄さん!?
お茶吹くっつーの!!
「え、ゃ、あの、その・・・・・っ」
深く綺麗な瞳(つか顔)にじっと見つめられて、更に顔が熱くなる。
「・・・・・・・・・・・味の保証はしませんが、私で良ければ頂いてやってクダサイ。」
思わず口にした本心に、珍しく声を上げて笑うゴジータがいた。
初、ゴジ夢。ゴジは妙なところで鈍いイメージがあるので、とんでもなくクサイ台詞も平気で吐けます。
だけど実は確信犯!!とかでも素敵です。
このサイトにおいてタレ夢以外に需要があるのかどうかは定かではないのですが(笑)楽しんで頂けたならば幸いです。