日常的な死のなかで死に慣れることが出来ない女
「・・・・オイ、こんなとこで何やってんだよ。階段は座るとこじゃねぇぞ。」
「・・・・・・・・・・・うるさい。」
「おま・・・・もしかして泣いて、」
「うるさい!!」
やつあたり
知ってたけど、わかってるけど
だっておさえられないんだもん。
「あのなぁ、人が折角心配して、」
膝を抱えて顔を埋めて
全部遮断出来れば良いのにって思ったのに、簡単に見付かってしまった。
「お前、その手・・・・」
「・・・・・・・喪中。この印のおかげで、暫く仕事も無しだって。」
顔を上げて、笑った。
笑ってるように見せかけようと努力した。
「それで泣いてんのか。」
「そうよ、そんなことで泣いてんのよ。大事な大事な友人様がお亡くなりになったから悲しくて悲しくて何も出来ないのっ」
あぁ、珍しい。
良くも悪くも人をほぐす話術に長けているターレスが、困っていらっしゃる。
そりゃそうだ。
ターレスじゃなくたって、ラディッツにもバーダックにもセリパ姉にも、誰にもわからない。
他のいかなるサイヤ人も、理解することはできないんだもん。
「・・・・・欠陥商品なんだって。」
「何?」
「アタシが。戦闘民族のくせに、桁外れに情が厚いから。」
「・・・・・・俺は、嫌いじゃねーけど。」
違う、違う、違うの
「知らない、そんなの知らない・・・・欠陥って言われようが好かれようが、私は好き好んでこんな風に産まれてきたんじゃないっ!!」
だって、だって、悲しくて死にそうなんだよ
が、昨日まで笑ってたが、今はもう動かないの。
どんなに泣いても泣いてる私を笑いながら励ましてくれるあの子はもういない
「名誉ある戦士だ、潔く散った、二階級特進だ、良かったじゃないか、って・・・・何がどう良いっていうのよ!」
どんなに泣いても、引き千切れそうな胸を誤魔化して笑っても、運命ってやつに喧嘩をふっかけてみても
あの子はもう帰ってこない。
は死んだんだ。
「もうヤダ、何でみんな平気なの、何で私だけ平気じゃないの・・・・っ」
「・・・・それでも、俺は平気じゃないが好きだぜ。」
「いらない!私は、こんなのいらないよ・・・・」
かみさま、ああかみさま
どうか、かのじょをかえしてください。